ハーティングとヒロセ電機、産業用IoT向けシングルペアイーサネットコネクタの共同開発に合意

ドイツ・エスペルカンプ /ハノーバー/東京発 --- ヒロセ電機株式会社(本社:東京、以下:ヒロセ電機)とハーティングテクノロジーグループ(本社:ドイツ・エスペルカンプ、以下:ハーティング)はシングルペアイーサネット(SPE)対応コネクタの共同開発、標準化、及びその販売の推進について合意しました。

両社は2016年に10ギガビットイーサネット用小型インターフェースコネクタ、ix Industrialを市場投入しており、ヒロセ電機 石井和徳社長は、以下のように述べています。「今回のシングルペアイーサネット(SPE)分野における共同開発は、両社間の提携をより強化するものです。」 また、ハーティングのCEOフィリップ・ハーティングは「ix Industrialはリリースからこれまで、多くのユーザーにご採用いただき、4ペアイーサネットの小型機器において高い評価をいただいています。」と話しています。

シングルペアイーサネット(SPE)は、1対のツイストペアケーブルでイーサネット信号を流す伝送技術です。両社が開発するシングルペアイーサネットコネクタは、IEE802.3 BASE-T1の標準規格に採用されました。この規格化をベースに、シングルペアイーサネットによる新コネクタ技術の普及に向けて、両社の技術提携では全体の技術を計画的に展開し、エンドツーエンドの一貫したインフラ整備を目標にしています。提供するポートフォリオはコネクタ、ソケット、ケーブルおよび機器側のケーブルセットから成ります。また、ユーザグループの間で技術全体を確立することを目指しています。「嵌合面の標準化をはじめ、周辺部品を総合的に提供することはSPEの普及につながります。」 とHARTING Electronicsマネジージングダイレクター ラルフ・クラインは述べています。

両社の新たな提携は、製品T1 Industrialによって信頼性の高いSPEの普及環境を整備し、輸送、ロボット工学、エネルギーや産業オートメーションにおける産業用IoT(IIoT)に貢献します。

T1 Industrial

ヒロセ電機株式会社について

ヒロセ電機は、産業機器、自動車、情報通信、医療およびスマートフォンを中心とする民生など各市場向けに幅広いコネクタ製品ラインナップを開発製造する、接続技術における世界のリーティングカンパニーであります。コネクタの小型化技術のみならず、高速化・高信頼性および高電力用途の製品、およびその先進的な生産技術において、80年以上に渡りビジネスを展開してまいりました。ヒロセは全世界で、18ヶ国において、28の販売拠点、8ヵ所の製造工場、4,500人以上の従業員を有し、2017/18年会計年度で1250億円以上の売上高を計上しております。

https://www.hirose.com/corporate/ja/

ハーティングについて

ハーティングテクノロジーグループは、1945年設立、ドイツ・エスペルカンプに本社を置き、世界に生産拠点14カ所、44の販売子会社を有しています。「データ」、「信号」、「パワー」の3つの産業ライフラインの接続技術のプロバイダとして世界をリードしています。また、小売店用のレジシステム、自動車および産業用の電磁アクチュエータ、EV用充電機器、そしてオートメーション、設備・装置、ロボット、鉄道・輸送向けにハードウェア・ソフトウェアを提供しています。2017/18会計年度の売上は7億6200万ユーロ、従業員は約5,000人です。

http://www.HARTING.co.jp/

(追記:Webサイトのリニューアルにより、URLはhttps://www.harting.com/JP/jaに変更になりました)