データセンターの省エネ化、電力コスト削減を接続で支援。電源分配接続製品販売開始

ハーティング株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:能方 研爾)は、2024 年4 月24 日(水)よりデータセンター用電源分配接続ソリューションを販売開始します。

 

データセンターのエネルギー消費は、AI サーバ導入やデータ使用量増加に伴い、大幅な増大が予想されています。環境負荷低減の必要性や昨今の電力料金の高騰もあり、現在、
データセンター事業者にとってデータセンターの省エネ対策は喫緊の課題になっています。ハーティングは、サーバへの電源供給向けにラック用の電源タップPDU(Power Distribution Unit)を使用した配電方式および集中電源のパワーシェルフを使用した配電方式の2 方式向けに電力損失の少ないコネクタを提供し、接続レベルで省エネ化を支援し
ます。

 

ラック用電源タップPDU の接続には高性能プラスチック製のモジュラー式産業用コネクタHan-Eco®を使用したソリューションを用意しています。Han-Eco®ハウジングとモジ
ュールを組み合わせた同ソリューションは、接触抵抗が少なく、従来の丸型コネクタに比べ電気消費量を最大50%削減します。また、PDU に収まるコンパクトな形状で省スペースかつ最大70A の電力まで対応します。モジュラー構造により電力、信号、データのモジュールを自由に組み合わせ可能で、レバーで簡単かつ確実にロックします。当ソリューションは、電源および熱管理ソリューションのグローバルプロバイダ 、デルタ電子のPDU などに採用されています。

 

集中電源のパワーシェルフ接続には、新製品のパワーシェルフ専用コネクタHan® ORV3 を提供します。パワーシェルフ配電方式は、AC-DC コンバータでもあるパワーシェルフからラックに実装したバスバー経由でDC 電源を給電します。バスバー使用により省ケーブル、またサーバ側でのAC/DC 変換が不要なため、電力損失・発熱が抑えられる次世代の省エネソリューションです。ハーティングは、長年のコネクタにおける専門知識と経験を基に、パワーシェルフ入力用に標準化された仕様に従いHan® ORV3 を開発しま
した。パワーシェルフ接続には、配線を分岐するなどの加工が必要になることがよくありますが、Han® ORV3 ではアクセサリとしてブリッジ・コンタクトを用意し、多様な配線方式に柔軟に対応します。ハーティングのブリッジ・コンタクトを使用すれば、配線分岐は従来の手作業によるはんだ付けに比べ、加工不良を防止し、迅速かつ容易につなぐことができます。

 

ラックへの電源供給は、床下からサーバにケーブルで供給する方法から、天井に設置したバスバーから供給する省配線のバスダクト方式に移行しています。バスダクトからラッ
ク内のPDU、パワーシェルフへの接続インタフェースには、小型産業用コネクタHan® 3 A を用意しています。当製品も省スペースながら最大40A の電力に対応し、従来
の丸型コネクタ1 個分のスペースに2 個取り付けることが可能です。PDU 用のHan-Eco®やパワーシェルフ用のHan® ORV 3 と組み合わせたケーブルアセンブリも提供します。
ハーティングは、コネクタ技術でデータセンターにおける電力ロスを削減し、電力コスト削減、カーボンニュートラルに貢献します。

 

この度販売開始するデータセンター用ソリューションは、4 月24 日(水)~26 日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるJapan
IT Week 春内「IT 運用管理&データセンターEXPO」のハーティング・ブース(東4 ホール、小間番号:22-2)にて展示します。

 

【PDU 用Han-Eco®コネクタの仕様】
〇 製品構成:ガラス強化ポリアミド製Han-Eco®ハウジ
ング、電力用モジュール2 ピン x 3 + PE モジュール
〇 定格電流・電圧:70A, 1000V
〇 難燃性 UL94 V0
〇 ロックレバーにより迅速かつ確実に接続

 

【パワーシェルフ用コネクタHan® ORV 3 の仕様】
〇 ポリアミド製ハウジング
〇 コンタクト数:6 ピン+PE
〇 定格電流・電圧:32A, 480V
〇 難燃性 UL94 V0
〇 スナップ式ロック
〇 配線分岐用にブリッジ・コンタクトを用意
ブリッジ・コンタクト

 

【バスダクト用コネクタHan® 3 A の仕様】
〇 製品構成:小型Han® 3 A ハウジング、3 ピン+PE イ
ンサート
〇 定格電流・電圧:40A, 400V
〇 ロックレバーにより迅速かつ確実に接続

データセンターのサーバーラック用電源分配