M12サイズで大きな電流に対応する新規格準拠のコネクタ「M12 Power」を発売

ハーティング株式会社は2016年6月1日より、16 Aに対応する丸型コネクタM12 Powerを提供開始します。この新M12コネクタは、IEC 61076-2-111規格準拠のLコードインターフェースを備え、M12サイズで大きな電力の供給を必要とするアプリケーションに適しています。
自動化が進む生産現場では、接続する機器が増えるにつれ、信号やデータと同様、伝送する電力量も増えています。現在、M12コネクタでは電源供給に一般的にAコードが使用されていますが、供給できるのは通常4Aまでで、大きな電流を必要とする機器や電源を中継、分配するには不十分です。ハーティングは、メーカーを問わない統一のインターフェースを実現するため、新規格の策定を推進してきました。その結果誕生したIEC 61076-2-111規格は、将来の電源用M12コネクタのベースとなっており、新しいインターフェースLコードはこの新規格に含まれています。5ピンのM12 Lコードは最大16A / 63Vに対応し、小型のサーボモータや分電ボックス、フィールドバス制御のI/O機器、電源装置やバルブでの使用に最適です。
M12 Power
また、産業用通信ネットワーク、PROFIBUSとPROFINETを推進する国際プロフィバス協会は、既存のM12 Aコードやサイズの大きい7/8”コネクタに完全にとって代わるコネクタとして、M12 Lコードを防塵防水性IP65 / IP67の電源用コネクタの新標準と見ています。
新製品M12 Powerは、プラグ側では360°シールド、特殊工具不要の圧接結線(IDC)と圧着端子タイプ、レセプタクル側ではパネル中継用と基板取付用を用意しています。