トラック通行料金システム向け産業用コネクタ

高速道路でトラックの通行料徴収システムを適正に稼働させるためには、料金所のガントリ、トラック、制御室間で画像処理と通信を障害なく実行しなければなりません。最も難しい屋外環境でも、装置を最適に保護しなければなりません。産業用画像処理を専門とするVitronic社は、接続技術とネットワーキングのパートナーであるハーティングと協力して、効率的なシステムを確立しました。

Vitronicのシステムは、TollCheckerと呼ばれるルート固有のHGV料金徴収用自動監視装置を使用し、車の流れの中で12トンを超えるトラックを特定し、分類します(上の写真を参照)。この装置は車軸の数と車両の形状に基づいて、その車が通行料金の対象かどうかをチェックします。そしてシステムは支払額が間違っている車両や未払いの車両を特定し、証拠としてデータ記録をコントロールセンターに(セキュリティ上の理由から暗号化して)送信することができます。

Vitronicの認識システムは高速道路の上部で使用されています。

車の速度や車線変更にかかわらず、高速道路の全幅に渡って完全な自動監視を行います。必要に応じて、違反するトラックのデータを手動運転ターミナルに送信することも可能です。

技術的実装

Vitronic TollCheckerは、車両を三次元的に測定します。そしてそのデータを使って幾何学的な車両モデルを作成し、車軸の数を判断し、トレーラーを認識します。システムは車両の形状を特定し、各種料金区分を割り当てます。トラックの一般画像とナンバープレートの画像は、赤外線フラッシュライトを使って取り込みます。このフラッシュはドライバーには見えず、ナンバープレートは自動的に読み取られます。監視システムによって取得された情報は、その後インターフェースを介して車載デバイスのデータやコントロールセンターの記録と比較されます。徴収逃れの疑いがある場合は、データ記録が証拠として生成されます。

画像処理用の装置とコネクタの接点には、継続的な機能を守るために最適な保護が必要です。料金所システムを設計する際、ハーティングとVitronicは、産業環境における長年の経験を活かすことができました。Han®コネクタハウジングをErnst & Engbringのケーブルと組み合わせて使用することで、装置を簡単に接続することができます。コネクタハウジングの保護等級が高いため、寒さ、雨、雹、雪も接続に影響しません。料金所ガントリのネットワーク統合は完璧に機能し、車両、料金所ガントリ、コントロールセンター間の通信が遮断されることはありません。

このプロジェクトは、ハーティングとVitronicの産業分野のノウハウが道路交通のような他の分野でも有効に活用できることを証明しています。

 

Han® コネクタ(Han® M、Han® 3 Aなど)は、産業環境に限らず、最も要求の厳しい環境に適合します。

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HARTING Han® - 押込式産業用コネクタ

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