データ、シグナル、パワー - ロボットのライフライン

あらゆる容量範囲でデータ、シグナル、パワーを確実に伝送することは、産業アプリケーションの基本要件のひとつです。ハーティングは、ロボット向けの多彩なPushPullコネクタのモジュラーシステムによって、こうした要件を一貫して満たします。すべてのロボットにとってのライフラインであるデータ、シグナル、パワーをすばやく接続します。

PushPullコネクタVariant 14は、Profibus User Organization (PNO)およびドイツ自動車製造業者オートメーション・イニシアティブ(AIDA)のガイドラインに準拠し、分散化オートメーション分野の電力・データ伝送に優先的に選ばれています。 高度に自動化された車体工場の場合、生産ロボットに使用される工具適用には様々な種類があります(例:接合技術、ハンドリング、センサ/画像処理コンポーネント)。データ伝送の規格は現在すべて定義されていますが、カスタマイズされた信号・データ通信ではまだ不足しています。

電力と標準通信に加え、制御用のアナログ、デジタル、バス、低電圧信号の伝送を確保しなければなりません。この用途の環境では、使用されているすべての接続が特殊な課題を克服する必要があります。そのためハーティングは、PushPull Variant 14を頑丈な亜鉛ダイカストのハウジングで包んで、EMC保護を付与し、車体組み立て中の溶接ビードに耐久できるようにしました。

PushPull in variant 14 with Fiber Optics

ハーティングのPushPull Signalには、0.75 mm²以下の導体断面積用に定格電流5Aを伝送する10のコンタクトがあります。EMCイミュニティを確保するため、コンタクトインサートとRJ45データコネクタを完全に遮蔽し、シールドケーブルに接続できるようにしました。PushPullのロック機構により、安全かつ直観的に差し込めます。カチッと音がして、正しくしっかり差し込んで接続されたことを知らせます。重要なのは、現場で簡単に結線できることです。PushPull Signalコネクタは、組み立てられた状態で届くため、扱う部品数が最小限に抑えられます。コネクタを接続用に準備するには、各圧着端子を組み立て済みの絶縁体に挿入する必要があります。絶縁体を押し下げるだけで最終位置にはまり、圧着端子が正しい位置に固定されます。組み立て中にミスしても、絶縁体を組み立てた後でも、簡単に修正できます。工場で組み立て済みのシステムケーブルには様々な長さがあり、これを使用することで、現場での作業工程を削減します。

電力ライフラインは、PushPull Power Lで確保されます。機械もロボットも電源がなければ動きません。接続をすばやく安全に確立するため、Variant 4とVariant14には頼もしいPower Lが用意されています。最大16A 24Vに対応でき、消費電力の多い用途に十分な電力を供給します。

電源付きPushPull Variant 14

PushPullは、長距離のイーサネット伝送が必要なときや、消費電力が高く、強い電磁界を生じる機械にイーサネットを使用する必要があるときに、SCRJモデル(光コンタクト付き)と組み合わせて使用できます。これらは光ガラスファイバ(GOF)または光プラスチックファイバ(POF)から選べます。

カタログ