鉄道の旅の安全性を向上させる、信頼性の高いイーサネット接続

東京モノレール株式会社は、10000形車両の車内イーサネット・ネットワークにハーティングのコンポーネントを使用しています。エスペルカンプ発のコネクタは、例えば、確実な列車の運行と多言語乗客情報サービスに欠かせない、高い伝送品質を備える車両間接続を保証しています。

鉄道産業では、データ量の増加に対応することを目指し、これまで用途分野別に分かれていたシステムを一つのネットワークインフラに統合するため、益々イーサネット技術を採用するようになっています。この傾向は、国際電気標準会議(IEC)が2014年にECN(Ethernet Consist Network)を発行して以来、さらに加速しています。例えば、東京モノレールの10000形は、制御信号と監視データの送信、および液晶モニターでの乗客情報の提供にイーサネット接続を使用しています。ハーティングは、既存のイーサネット・ネットワーク用コンポーネントを東京モノレールの車内ネットワークの特殊な要件に適応させました。

東京モノレール10000形の車両

日本ではAutonomous Decentralized Train Integrated System (ATI)と呼ばれるデジタル情報交換システムが採用されています。このシステムは鉄道外部インフラに関する情報と車内の車両制御用の測定・監視データをまとめます。ATIでは、電車全体をネットワーク接続する必要があります。こうした場合に、ハーティングのイーサネットケーブルHa-VIS EtherRail®が使用され、ベローズタイプの結合線路に統合されています。

またこのタイプの車両は、車外と床下での用途にHan® HPRコネクタを使用しています。保護等級IP68で過酷な条件下での使用に適し、腐食、高温、低温、紫外線への耐性があります。優れたEMC特性も備えています。鉄道車両におけるイーサネット伝送は、IP65 / 67 M12丸型コネクタとHa-VIS EtherRail®ケーブルを用いて実現されました。ハーティングのコネクタ・ソリューションは、鉄道車両や貨車間の距離を克服し、高い伝送品質を確保します。

このようにしてハーティングの製品は、確実な車両運行に貢献し、乗客情報システムを支えています。これらのサービスが液晶モニター上で動作し、東京モノレール10000形の場合は最大4か国語の表示が提供されているのです。

ハーティング Han®-動画

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