IP保護等級(接続部の保護、防塵、防水)

コネクタのハウジング、シール、ロック機構は、機械的衝撃、固形物、湿気、粉塵、水あるいは洗浄液や冷却液、油類等の液体、その他の外部からの有害な影響に対して接続部を保護しています。ハウジングによる保護レベルについて、IEC 60 529、DIN EN 60 529の規格では、外部からの異物と水に対して2つのカテゴリに従って説明しています。以下の表は個々の保護等級を説明しています。

第一数字 (異物に対する保護等級)

第二数字 (水に対する保護等級)

保護なし(人の偶発的な接触、固体物の侵入に対して保護されていない)
水に対する保護なし
大きな固体物(直径50mm超)や手などが内部に侵入しない
防滴I(垂直に落ちる水滴に対する保護)
中程度の固体物(直径12mm超)や指が内部に侵入しない
防滴II(角度15°以内)
小さな固体物(直径2.5 mm超)が内部に侵入しない、厚さが2.5mmを超える工具やワイヤー等の物体が内部に侵入しない
防噴形(垂直から60°以内の噴霧された水に対する保護)
粒状の固体物(保護レベル3、但し直径1mm超)に対する保護
防沫(全方向からの飛沫に対する保護)
有害な影響を起こす粉塵堆積からの保護(固体が内部に侵入しないこと、また塵埃が内部に溜まらないこと)
防噴流(全方向からのノズル噴射水に対する保護)
完全防塵(完全な保護。粉塵が内部に侵入しないこと)
防噴射(全方向からのノズル高噴射水に対する保護)


 

一時的な浸漬に対しての保護


 

高水圧に対しての保護


 

高圧水およびスチームジェットクリーナーに対しての保護

IEC 60529に準じた説明、ISO 20653に準じたIPX9K

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